陽岱鋼は20日、札幌市内で行われた日本ハムの優勝パレードに参加し、集まった13万8000人のファンに最後の感謝を伝えた。リーグ優勝を引き寄せた9月21日の天王山・ソフトバンク戦(ヤフオク)での「ザ・キャッチ」など、ファンに強く支持され愛されてきた台湾の英雄には、沿道のファンから「ありがとう」と感謝の言葉が贈られ、一人ビジターユニホームを着込んだ背番号1の目は真っ赤に充血していた。
パレード終了後、2012年まで着用していた背番号24のユニホームを持っていた理由について、陽岱鋼は「このユニホームを着るのが最後ですし、自分が日本ハムに入った時の背番号が『24』。ボクにとっては、すごくいい日でしたね」と感慨深げに、ファンとの“別れの場”になった30分間を回想した。
その言葉通り、すでに陽岱鋼が日本ハムに残留する可能性はゼロ。FA交渉の進捗状況については「全てエージェント(代理人)に任せているので、いい報告を待っている」としながら「条件は自分の中で決めている。ここで言う必要はないと思います。イメージとしては年内に決まればいいが、焦る必要はない。自分が納得できればいい。ゆっくり、ゆっくり考えたいですね」と、ここにきて長期戦の構えを示している。
どういうことか。選択肢が真っ先にアプローチしているオリックスだけなら決断までに、そう多くの時間はかからないはず。一部でささやかれる楽天も“本気度”は、それほどでもないという。
にもかかわらず、陽岱鋼が「長期戦」をチラつかせたのはズバリ、巨人の出方を気にしているから。巨人が慎重に調査を継続しているのは本紙既報通りだが、陽岱鋼サイドは、その巨人の動きを待ってから結論を出したいというわけだ。
残留の道を強く望みながら「若手育成」の球団の方針との折り合いをつけられなかった日本ハムを出る以上、陽岱鋼にとっては自分の積み上げてきたキャリアを高く評価してもらえることが絶対条件。陽岱鋼サイドの重視する条件は「必要とされ、より長くプレーできるチーム」(近い関係者)であることから、オリックスの3年を超える5年以上の長期契約も望める巨人の出方を、じっくりと待っている。
(東スポ)
巨人のアプローチがあるだろうか。
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