悔しさいっぱいだった。斎藤は真一文字に口を結び、厳しい表情で会見に臨んだ。300万円ダウンの年俸2000万円で判を押し「チームが日本一になって、自分自身は活躍できなかった。悔しい気持ちです。下がることは当然と思っています」。厳しい現実を受け入れるように話した。
昨秋キャンプから先発一本で勝負したが、今季は3年ぶりに勝ち星なし。11試合に登板(3先発)し、0勝1敗、防御率4・56。ポストシーズンでの登板機会もなかった。右肩痛に苦しんだ13年以降は計3勝。4年連続で年俸が減っている。「先発で勝つことができず、悔しい思いをしていた。中継ぎか先発かは起用法は監督が決めること。もうやるしかない。与えられた場所で精いっぱいやるだけ」と力を込めた。
光は見えている。15年シーズンに見つけた、フォークをカウント球から使っていく攻めの投球だ。「一番使えたボールはフォーク。フォークを軸に、より磨きをかけて。自分に足らないことを克服できるように」。11月上旬の秋季練習で黒木投手コーチから「ブルペンのままを試合に出せれば…」と背中を押されたという。栗山監督は来季の先発ローテを含めた陣容について「白紙」としているだけに、この勝負球で活路を見つけたいところだ。
先発陣は大谷、有原、増井と剛腕が多い。「1試合でも多く投げて1試合でも多く勝てるように」という技巧派の斎藤が、連続日本一へのスパイスとなる。(小谷 真弥)
(スポーツ報知)
中継ぎで結果を残せるか。
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