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2016年11月29日火曜日

横審、年間最多勝の稀勢の里、初場所Vでも横綱昇進に否定的「もろ手を挙げて賛成とはいかない」

 大相撲の横綱審議委員会の定例会合が28日、両国国技館で行われた。守屋秀繁委員長(75)は大関・稀勢の里(30)=田子ノ浦=が、来年初場所(1月8日初日・両国国技館)で優勝しても昇進させることに否定的な見解。「優勝争いに絡んでませんからね。(勝ち)星だけみると準優勝ですが…。来場所優勝しても、もろ手を挙げて賛成とはいかない」と言い切った。

 27日の九州場所千秋楽で12勝目を挙げた和製大関に突如として綱取りの資格が付与された。二所ノ関審判部長(元大関・若嶋津)は、「明確な綱取り場所ではない。でも内容が良ければ可能性がある」とハイレベルで優勝すれば来場所の綱取りを認めた。史上初めて優勝なしで年間最多勝を確定。安定した地力と3日連続で横綱を撃破した実力を高く評価したからだった。

 それでも最終的に推挙を認める立場の同委員長は現場のムードに“安易な迎合”はしない。「不思議な大関だなと思います。もっとメンタル的に強くならないと。地力はあるが緊張しすぎて空振りの感じは受けている」。横綱3人斬りと同時に平幕に3敗した事実も見逃さなかった。(網野 大一郎)
(スポーツ報知)

 平幕に3敗は置いといて、横綱3人に勝ったことの強さを評価すべきだろう。

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