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2016年11月29日火曜日

朴槿恵(パク・クネ)大統領 「条件付き退陣表明」とは?

 朴槿恵(パク・クネ)大統領の「条件付き退陣表明」とは、いったいどういうことなのでしょうか。ソウル支局からの報告です。

 朴槿恵大統領の口からついに「大統領職を退く」という言葉が初めて出ました。ただこれは「条件付き」。安定的に政権を委譲できる方策、環境が整えば大統領職から退くということと、大統領の任期の短縮を含め、進退を国会に任せるという表明をしました。ただ、国民の怒りは頂点に達していて、先週末のデモも全国で190万人が集まり、国民からすれば、「いつ辞めるの?今でしょ」という思いが強いようです。市民からはよく発表したという評価の声もある一方で意味はないとか、腹が立つといったような冷たい反応も多かったようです。

 朴大統領としては、政治の混乱を避けるためにうまく政権を移譲できる仕組みができてから辞めると国民に理解しやすいような説明をした上で、本音のところでは弾劾案の可決という最悪のシナリオを避ける狙いがあったようです。しかし、野党側は早くも弾劾逃れだと激しく反発しています。あくまでも来月の2日か9日の弾劾案の採決方法は譲らないという構えです。

 そこで、今後の焦点となるのが与党の非主流派の動きです。韓国の国会は300議席あります。弾劾に必要なのは3分の2ですから200議席以上ということです。野党は29日の説明を聞いても納得がいかないということなので、野党は弾劾に突き進むということですが、172議席ということで28足りないわけです。これまでは与党の中の非主流派の議員が30~40人に増えているという情報もあり、このままいけば可決される可能性が非常に高かったわけです。ただ大統領があのような会見をしたわけで非主流派の人たちが会見をどう判断するのかが焦点になるということです。自分ですぐに辞めないというのなら弾劾しようという動き、そしてこの弾劾案をめぐって緊迫した動きはしばらく続きそうです。
(TBSニュース)

 進退の時期不明で、先送りの対応だけで、急場を凌ぎたいだけだろう。

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