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2016年11月3日木曜日

【巨人】大田を見続けてきた番記者からのエール「豪快なフルスイングは札幌のファンの心もつかむはず」

 巨人の大田泰示外野手(26)、公文克彦投手(24)と日本ハムの吉川光夫投手(28)、石川慎吾外野手(23)との「2対2」の交換トレードが2日、両球団から発表された。入団時から大田番を務めた片岡記者がエールを送った。

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 今でも、鮮明に覚えている。1年目の09年6月21日のロッテ戦(東京D)。9回に代打でプロ初出場した時の、場内のものすごい大歓声だ。背番号「55」は、シコースキーの頭の高さのボール球を空振りし、豪快な3球三振。「伝説の幕開けだ」と1面で報じた。

 だが、プロは甘くなかった。見た目と裏腹に、繊細で純粋すぎる性格。当時は「いろんな人に助言をもらい頭がパニックになってしまいます」と苦悩した。フォームを試行錯誤したが結果が出ない。「もし背番号が55じゃなかったらどうなっていたんですかね」と漏らしたこともあった。

 8年間、苦しい思い出の方が多い。オフに自転車で転倒して負傷、インフルエンザで離脱…。今年もふがいない成績に終わったが先日、来季にかける決意を見た。「もうオフばかり話題になるのは嫌。野球で注目してもらえるようにしないと」。トレード通告前日の1日、最後まで室内練習場に残ってマシン打撃をしていたのが、大田だった。

 昨年は10試合で4番を務め、その間は打率3割9分5厘。番記者として、一度でいいから年間通して1軍で出続けて、どれくらい打つのか見たかった。今季途中、その思いを伝えると、大田は「結果を残せなかった自分が悪いんです」と言い訳を一切しなかった。「巨人は歴史、伝統があって全員が『ジャイアンツ』というものに誇りを持っている。野球以前に人間ができていないと通用しない」。精神面の成長を実感した。

 球場の雰囲気を変え、ワクワクさせる存在感は他の選手にはない特殊能力。見る者を魅了する豪快なフルスイングは、札幌のファンの心もすぐにつかむはずだ。(09~11、13~16年=巨人担当・大田番)
(スポーツ報知)

 鎌スタで何度か見たけど、チャンスに打てない印象しかない。

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