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2016年11月6日日曜日

<BOX速報>引退撤回のパッキャオが3-0判定で王座復帰!

 WBO世界ウエルター級タイトルマッチが現地時間5日(日本時間6日)、米国・ラスベガスのトーマス&マックセンターで行われ、元6階級王者のマニー・パッキャオ(37、フィリピン)が、現役復帰戦で同級王者のジェシー・バルガス(27、アメリカ)に挑戦、3-0の判定でタイトルを獲得した。引退を撤回、7か月ぶりのリングとなったパッキャオだが、ブランクを感じさせずに2ラウンドには左ストレートでダウンを奪うなど、プレッシャーをかけ続ける危なげないファイトでフルラウンドを戦い抜いた。通算成績は59勝(39KO)6敗2分。

 リーチ差が10センチ。パッキャオは、上体を動かしながらジワリジワリとプレッシャーをかけて、ワンツーで飛び込んでいくが、バルガスの懐の深さと距離への戸惑いが見える。

 だが、2ラウンド残り30秒で、バルガスのジャブの打ち終わりにノーモーションの左ストレートが突き刺さる。バルガスは、尻餅をつくように腰から落ちた。劇的なダウンシーン。これが一度は、グローブを吊るした男のスピードと、タイミングなのか。

「ラストファイト!」と銘打った4月9日のディモシー・ブラッドリー(33、アメリカ)戦に判定勝利。試合後「これで引退」とリング上で引退を明言した。実際、練習からは数か月離れたが、米国メディアは、トップランク社のボブ・アラムや周辺関係者のコメントを拾いながら、する引退が撤回されるだろうと報じ続けてきた。 パッキャオは、フィリピンで上議院議員となり、ボクシング続ける環境は厳しくなったが、現役復帰を決めるのに、そこまで時間はかからなかった。
「議会欠席は一度もない。両方をやるのは大変なので皆さん真似はしないでください」
 前日会見では、そう冗談も飛ばしたが、「歴史に残る1試合を見逃さないで欲しい」とも語った。

 一度は、現役引退を決めたが、7カ月のブランクでは、パッキャオは錆付かなかった。

 だが、バルガスに大きなダメージはなかった。うまく立ち直り、4ラウンドには、パッキャオの入り際に右ストレートをヒットさせ、5ラウンドも攻勢。

 この試合が初防衛戦となる王者のバルガスは、今年3月の決定戦でロンドン五輪代表のサダム・アリを9ラウンドTKOで葬って2階級王座に成功していた勢いに乗るボクサーである。再び“距離”でパッキャオを支配しようとするが、パッキャオも、強引にテンポアップして対抗、プレッシャーを弱めない。
 バルガスは8ラウンドに眉間のあたりをカット、ラウンドを重ねるごとに右目が腫れ始めた。

 スタミナが不安視される終盤も、パッキャオは、前へ前へと出ながら左のパンチを狙い、バルデスの反撃を封じ込む。11ラウンドには、ひっかけるような右フックで、バルガスが手をつくシーンもあったが、レフェリーはスリップのジャッジ。パッキャオは、途中、ダメージを負うような危険な場面もないまま、フルラウンドを戦い抜いた。全盛期の回転力や爆発力はなかったが、随所にパッキャオらしいスピードとステップインの鋭さは見せつけて、37歳とは思えない存在感は十分にアピールした。

 判定は、114-113、118-109、118ー109の3-0の圧勝だった。
(THE PAGE)

 慎重な試合運びは見事。
 上院議員として国民のために試合をしているのだろう。

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