斎藤佑樹 日本ハム斎藤また勝てず…「精いっぱいは、した」

＜日本ハム１－１０オリックス＞◇２２日◇東京ドーム

　観念した。日本ハム斎藤佑樹投手（２７）が膝を折り、崩れた。２失点し、なおも６回２死二塁。ルーキー小田に内角高めに抜けたカットボールを捉えられた。右翼のスタンドへ着弾するのを見届けると、表情をゆがめた。この回４失点目の２ランを献上。降板を宣告された。今季最多１０８球も、５回２／３を５失点で初勝利はお預け。「悔しいですよね。僕ができる精いっぱいは、した」。サバサバと痛恨の２敗目を消化した。

　我慢比べへ執念で持ち込んだ。安定感あるオリックス西が快投。斎藤も３回に１点を先制されたが対抗した。１４０キロ台前後の直球に、落差あるフォーク。宝刀スライダーに、カットボールを丹念に織り交ぜた。２死から４失点した６回を除けば、特長を発揮した。「紙一重ですよね」といえる展開へと自力で導いた。

　再スタートを切る。先発陣の人員の事情などで今日２３日に２軍へ一時降格するが、今季中に再登板のチャンスを与えられることになりそうだ。「変化球でストライクが取れたりとか…。方向性は見えた」と、正真正銘の復活への道筋は描けた。栗山監督は「オレ的には手応えがある。ただ、この時期は結果がすべて」と褒めながら、注文もつけた。最後のハードルを越えるため、挑戦する。【高山通史】

（日刊スポーツ）

　復活には、まだまだ遠いだろう。

　せめて、６回を３点以内に抑えないと。