驚異の1年生スラッガーは、伝家の宝刀で斬り伏せる。佐藤世は「清宮はすごいバッターとは思うが、名前負けすると打たれる」と下級生から勝負を避ける気はさらさらない。17日の準々決勝・秋田商戦では133球を投げての完投ということもあり、この日の投球練習は軽めの約40球。「朝起きて体は少し重かったので多少疲れは残っているが、気持ちの勝負だと思う」と気合を入れ直した。
佐藤世は握りの深さにより、2種類のフォークを操る。球速130キロ台で鋭く落ちるボールと、120キロ台で落差が大きいものだ。バッテリーを組む郡司裕也捕手(3年)は「(清宮は)真っすぐには強いと思うし、スライダーは甘く入ると狙われる。速い方のフォークがカギを握ると思う」と高速フォーク中心のリードをイメージする。
昨年10月には、早実と練習試合を行い勝利している。清宮は入学前だったが「全体的にフォークは有効だった」と早実打線の弱点をつかんでいる。一度球筋を見せているとも言えるが、佐藤世がフォークを投げ分けるようになったのは11月の神宮大会から。「秋からの成長を見せて翻弄したい」と郡司は不敵に笑った。
清宮一人に気を取られ過ぎないことも重要だ。早実はここまで、1試合平均13・3安打でチーム打率は3割7分3厘。佐々木順一朗監督(55)も「皆さんが思っている通り打ちまくっている。(清宮は)9人の中の1人」と打線全体を警戒する。
悲願である深紅の大優勝旗の“白河の関越え”へ、佐藤世は「何が何でも勝ちたい。次に勝たないと意味がない」と準優勝した89年以来の決勝進出へ全力を尽くす。
(鈴木 文人)
◆佐藤世の変化球 一番多く投げるのがフォークだ。従来使っていた120キロ台で大きく落ちるものと、昨秋覚えた浅い握りから130キロ台で小さく落ちるものを使い分ける。今夏は右肘の状態がよくなったこともあり、スライダーも多投。頻度は少ないが、カーブでリズムを変えることもある。
(スポーツ報知)
世那が早実打線を抑えることができるか。
0 件のコメント:
コメントを投稿