(CNN) 台北市内で開催されている美術展で12歳の少年がつまずき、150万ドル(約1億8000万円)相当の展示作品に穴が開いた。修復費用には保険が適用されるという。
会場の「華山1914文創園区」ではレオナルド・ダビンチをテーマにした特別展が開かれ、55点の作品が展示されていた。少年は17世紀のイタリアの画家、パオロ・ポルポラの「花」と題した絵画に「こぶし大」の穴を開けてしまった。
転倒の様子は会場内の防犯カメラに収録されていた。主催側の担当者は「ガイドの説明に夢中になりすぎてつまずいたのだろう」と話す。
台北市内で専門家らが修復作業に取り掛かっている。
同担当者によると、特別展を企画したキュレーターは報告に衝撃を受け、「2~3分間は言葉を失った」という。キュレーターは開催に先立ち、来場者が展示作品を間近に見ることができるよう特別な許可を下していた。
少年のニュースが話題になってから来場者の数は増えたが、会場では再発防止のため、作品との距離を広げる措置が取られている。
キュレーターが一番心配していたのは、少年や家族が責任を感じすぎてしまうことだった。同担当者は「偶発的な出来事だった」と強調し、少年には「罰として」会場での1日ボランティアを依頼したいと話している。
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