名市大医学研究科の内木綾助教らのグループは、エゴマなどシソ科の実に含まれるポリフェノールの一種「ルテオリン」に着目。エサに含ませてラットに与えた。12週間後、ルテオリン入りのエサを食べたラットは、摂取していないラットと比べて肝細胞内の脂肪が10%少なく、炎症を起こしている肝細胞も約45%少なかった。
さらに、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の状態にしたラットでも実験。ルテオリンを摂取したラットは、炎症している肝細胞の数、変形して機能が落ちた細胞の数ともに約30%少なく、進行が抑えられていた。
NASHの患者は食生活の変化に伴って増えており、肝硬変や肝がんに進行するおそれもある。内木さんは「ルテオリンの抗酸化作用が肝細胞の炎症などを抑えたと考えられる。積極的に食事に取り入れることで、脂肪肝の予防や進行の抑制につながる可能性がある」と話す。(月舘彩子)
(朝日新聞デジタル)
飲酒の脂肪肝には効果なしか。
0 件のコメント:
コメントを投稿