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2015年10月26日月曜日

旧住専融資先の元社長ら逮捕 約2億円隠した疑い

 旧住専=住宅金融専門会社の大口の融資先だった京都市の不動産会社の元社長らが、整理回収機構の債権の回収を免れるため、会社の資金およそ2億円を海外の口座に不正に隠した疑いが強まったとして、警察は、元社長を強制執行妨害の疑いで逮捕しました。警察は、元社長が会社の関係者とともにほかにもおよそ40億円を海外の口座に隠した疑いがあるとみて捜査を進めています。
 逮捕されたのは、京都市にあった不動産会社「ペキシム」の元社長、西山正彦容疑者(69)です。
 警察の調べによりますと、「ペキシム」は、およそ20年前、旧住専=住宅金融専門会社の「住宅ローンサービス」などの大口の融資先として数百億円規模の融資を受けましたが、およそ178億円を返済できないまま会社が解散しました。
 住専の債権を引き継いだ整理回収機構が、裁判所に担保の不動産の競売を申し立てるなどして債権の回収を進めるとともに、警察は、西山元社長が次男ら会社の関係者とともに会社の資産を隠している疑いがあるとみて捜査を進めていました。その結果、西山元社長らが債権の回収を免れるため、おととし、会社の資金およそ2億円をカナダの口座に移し、不正に隠した疑いが強まったとして、26日、札幌市にいた西山元社長を強制執行妨害の疑いで逮捕しました。さらに、次男など会社の関係者5人も事件に関わった疑いがあるとして逮捕する方針で、容疑を裏付けるため、次男が代表を務める京都市の会社などを捜索しています。
 警察は、西山元社長らがほかにもおよそ40億円を海外の口座に隠した疑いがあるとみて捜査を進めています。
(NHKニュース)

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