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2015年10月23日金曜日

オコエの野望 FA取得24年までにはポスティングでメジャー

◇プロ野球ドラフト会議(2015年10月22日)

 体育の授業でサッカーとドッジボールに興じた後に会見場に入室。その1時間後。待ちに待った関東第一・オコエに、指名の“お声”がかかった。楽天の外れ1位。その瞬間、安どの表情を浮かべた。

 「獲ってくれた球団が一番高い評価をしてくれたところ。仙台は行ったことがないけど、おいしいものがたくさんあるイメージ。寒いのは苦手ですが、気合で何とかします」

 希望に胸を膨らませたオコエは、はっきりとした未来予想図を描いている。1年目から即戦力として1軍で活躍し、5年目となる20年には東京五輪に出場。今夏のU―18W杯決勝の米国戦では最後の打者となったこともあり、「アメリカにリベンジしたい気持ちは強い」という。さらにその後は「人間性を高めて、将来的にチームのキャプテンができるような選手になる」と主将就任を目標に掲げた。

 そして野球人として、次なる舞台として設定するのが大リーグだ。海外FA権を取得するには9年の出場登録日数が必要で、新人から主力として出場したとしても、早くて27歳の24年オフ。ただ、オコエは「FA取得までにはメジャーに行きたい。これから楽天さんとの交渉次第です」と、ポスティング・システムによる移籍を希望した。

 オコエは走攻守に目標の選手を分けている。走は鈴木(巨人)、攻は山田(ヤクルト)、守は新庄(元日本ハム)とイチロー(マーリンズ)。そして最大の憧れが、ヤンキースのアレックス・ロドリゲスに次いでメジャー2番目の万能プレーヤーとも評されるレッドソックスのハンリー・ラミレスだ。09年に首位打者を獲得するなど通算1503安打、210本塁打、267盗塁。「ポジションは内野と外野で違うけど、華がある。ファンを楽しませるようなプレーに憧れます」と話し、オコエの中では鈴木+山田+新庄+イチロー=H・ラミレスなのだ。

 もちろん、その前に日本でダイヤモンドを駆け巡る無敵のスピードスターになっているのが前提条件だ。「今まで以上に厳しい道になると思うが、覚悟を決めて、楽天のためにという気持ちでやっていきたい」。驚異の視力2・4の先には、「世界のオコエ」が見えている。(東山 貴実)

 ▼楽天・星野仙一球団副会長 いいキャラを獲ったね。守備はうちの中でも1、2番。足もトップクラス。問題は打撃だけど、将来的にはクリーンアップを打てる。いい背番号をあげたい。
(スポニチアネックス)

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