【ソフトＢ】“切り札”千賀被弾で日本Ｓ初黒星 必勝パターン崩れた

◆２０１５日本シリーズ　▽第３戦　ヤクルト８―４ソフトバンク（２７日・神宮）

　放物線を、千賀はぼう然と見つめるしかなかった。５回２死一塁、山田に左翼席にたたき込まれた。打たせてはいけない男の一発で、流れを手渡した。

　“必勝パターン”が崩れた。ロッテとのＣＳ最終ステージで２試合に登板し、計３回２／３を無安打無失点の好救援。「大事な場面でいこうと思っていた」と、工藤監督は山田に２被弾した先発・中田に代えて“切り札”を出した。だが右腕が逆転弾を浴び日本シリーズ初登板で初黒星。試合後は報道陣の問いかけに無言を貫いた。

　８回には勝利の方程式の一角を担う五十嵐が３失点。初戦の武田、第２戦のバンデンハークと先発が好投し、中継ぎ陣の登板機会がなかったことが裏目に出た。だが指揮官は「五十嵐も打たれたからダメとはならない。バリオスも２イニング投げてくれた」と前を向いた。（戸田　和彦）

（スポーツ報知）

　ヤクルトが勝つためには、打ちまくって大量点しかないだろう。