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2015年10月29日木曜日

新宿御苑などの駐車料金を流用 売店などの損失穴埋め

 新宿御苑や京都御苑など一般財団法人「国民公園協会」が管理する施設の5駐車場で、駐車場の管理にあてるために徴収した駐車料金計約5600万円が、売店の赤字補塡(ほてん)などに流用されていたことが、会計検査院の調べで分かった。

 問題があったのは、皇居外苑、新宿御苑、京都御苑の計5駐車場。協会は環境省の委託で駐車場を管理しており、年計約3億円になる駐車料金からまかない、余った分は積み立てている。

 検査院が協会の経理を2014年度までの10年分について調べたところ、5駐車場で徴収した駐車料金から計約4300万円が売店やレストランの損失の穴埋めに充てられ、計約1300万円が駐車場以外の清掃などへの人件費に使われていた。

 積立金は14年度末で約7千万円だった。検査院は環境省に対し、経理チェックの強化や流用されたお金を積立金に戻させるよう求める。環境省は「現時点で話すことはできない」、国民公園協会は「検査院が入ったのは間違いないが、話すことはできない」としている。(磯部征紀、遠藤雄司)
(朝日新聞デジタル)

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