栗原は06年から4年連続で20本塁打以上をマークするなど、かつては主砲として広島を支えたが、14年オフに自身3度目となる右肘の手術を受けるなど、近年は故障に苦しんできた。ここ2年は1軍出場がなく、オフに出場機会を求めて球団に自由契約を申し出て了承され、今月9日に退団が発表された。復活への思いは強く、現在も広島市内でハードなトレーニングを続けており、右肘の状態も良好だ。
近年、楽天は銀次、藤田ら主力に左打者が多く、中軸を担える右打者は外国人選手に頼っている。今季はペーニャ、サンチェスが1年を通して打撃が低迷し、チームも2年連続で最下位に終わった。右の強打者として実績十分の栗原は、コンディションさえ整えば戦力となる可能性はある。入団テストが実現すれば、チーム編成の全権を握る星野仙一球団副会長も倉敷まで足を運ぶ予定だ。
栗原は山形県出身で、東北の宮城県仙台市に本拠を置く楽天は、数年前に獲得に向けて本格的に調査したこともある。かつての強打者にユニホームを着るチャンスが与えられる可能性はある。
◆栗原 健太(くりはら・けんた)1982年(昭57)1月8日生まれ、山形県出身の33歳。日大山形では2年夏に甲子園出場。99年ドラフト3位で広島入団。強打の一塁手として11年ベストナイン、08、09、11年ゴールデングラブ受賞。09年WBC日本代表。1メートル83、97キロ。右投げ右打ち。
(スポニチアネックス)
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