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2015年10月3日土曜日

原監督退任へ 2年契約満了も正式な続投要請なし

 巨人原辰徳監督(57)が、今季限りで退任することが濃厚となった。2日、DeNA戦に勝利した後、ヤクルトのリーグ優勝が決定。最後までペナントを激しく争ったが、4連覇を逃し2位が確定した。原監督は今季が2年契約の2年目で、現時点で球団から正式な続投要請を受けていない。今後の短期決戦を戦い抜いて契約が満了となり、ユニホームを脱ぐ運びとなりそうだ。

 原監督に大きな節目が訪れた。DeNAを競り落とした直後の会見。気になるはずのヤクルトの動向は「我々は、自分のゲームをするだけ。僕は何も知りません」と、眼中になかった。しかし球場を離れた約40分後、V逸が決まった。「2015年のペナントレースを制することはできませんでしたが、まだまだ試合は続きます。全力で戦っていくのみです」とコメントを出した。

 第1次政権を合わせれば、12年もの間、指揮を執ってきた。今季のペナント争いはし烈を極めた。球団は配慮し、2年契約が終わる原監督と去就について正式な話し合いを行っていない。続投を要請する可能性は低いとみられる。短期決戦の決着をもって2年契約が満了し、慣れ親しんだユニホームを脱ぐ可能性が極めて高い。勝負の責任者である原監督は、普段から去就についての覚悟を定めている。同時に、長い時間をかけて育んでくれた巨人軍に対して、感謝の気持ちがある。話し合いに問題が生じる可能性は低い。

 後任候補には、OBの江川卓氏(60)らが挙がるとみられる。指導者の経験はないが、巨人戦に軸足を置いた評論活動が非常に長い。巨人のエースとして長く君臨し、勝利の重要性も肌身で知っている。松井秀喜氏(41)や高橋由伸外野手兼任コーチ(40)ら、若い世代の監督候補へつなぐ役として、名前が挙がって不思議はない。

 またチーム内には、川相昌弘ヘッドコーチ(51)をはじめ指導歴の豊富な人材がいる。現体制からのスムーズな移行に主眼を置くならば、内部昇格の選択肢も、可能性としてはあるとみられる。V逸を機に、チームが転換期を迎える。
(日刊スポーツ)

 いずれ、松井秀喜なんだろう。

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