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2015年10月22日木曜日

<北海道警>警部補を懲戒免職 組員に捜査情報漏えい容疑

 北海道警は21日、指定暴力団山口組系暴力団幹部らによる詐欺事件で、逮捕状執行予定日などの捜査情報を組員に教えたとして、札幌中央署の警部補の男を地方公務員法(守秘義務)違反容疑で書類送検し、同日付で懲戒免職処分にした。道警は逮捕していないことを理由に警部補の名前を発表していない。暴力団など組織犯罪対策を担当していたとしているが、所属部署も非公表。年齢は50代という。

 書類送検容疑は昨年11月28日~12月2日、札幌市中央区に事務所がある山口組系暴力団幹部らによる詐欺事件で捜査情報を組員2人に教えたとしている。幹部は12月3日に詐欺容疑で逮捕された。道警監察官室によると、警部補は捜査を進めていることや、幹部への逮捕状執行予定日などを漏らしており「情報を与えて恩を着せることで、他の事件の情報を提供してもらえると考えた」と容疑を認めているという。

 外部からの情報提供で発覚。逮捕しないのは本人が容疑を認め、逃亡の恐れがないためなどとしている。同室は「証拠を一部隠滅された疑いはあるが、捜査への大きな問題はなかった」としている。

 道警監察官室によると、警部補は情報を漏らした組員の一人と不適切な交際を続けており、2008年~昨年12月ごろ、カニやホタテなどをもらっていたほか、警部補は組員にワインやコメなどを贈っていた。授受は約10回に上るという。11年3月下旬ごろには、別の暴力団関係者に自らが所有する車の売却を依頼し、現金50万円を受け取った。車は72万円で売却され、差額の22万円は報酬として渡したという。

 道警の白井弘光監察官室長は「警察官としてあるまじき行為であり、厳正に処分した。再発防止に努める」とのコメントを出した。札幌中央署長(情報漏えい当時)は本部長口頭注意、同署の担当課長(同)は所属長による口頭厳重注意とした。【日下部元美】
(毎日新聞)

 暴力団関係者との不適切な交際が問題だろう。

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