橋下氏は、官公労の支持を受ける民主党との合流も視野に入れる現在の維新の党が進める野党再編について「改革勢力の結集ではない」と批判。松野氏らが安全保障関連法の対応で民主党などと「廃案」で共闘したことも挙げ、「維新の党は終わった」と強調した。
維新の党が民主党との間で9月末に設置した「連携協議会」についても、「政策協議って、どうするのか。国民は何も期待していない」とバッサリ。「維新の党の顔ぶれを見てくださいよ。みんな民主党の落選組じゃないですか」とも語った。民主党で落選した後に維新の党に入って当選した議員が多いことを指摘したとみられ、「維新の党と民主党がひっついて、民主党になるだけだ」と批判した。
さらに「民主党で落ちた人を維新の党を通過して、また民主党に戻すと。維新の党は、民主党の落選者を民主党にもう1回ほうり込むための装置に成り下がってしまった。国民に見捨てられるに決まっている」と訴えた。
また、松野氏ら「非大阪系」の国会議員について「維新の党は地方からスタートしたのに、今の維新の党は全く地方議員に目を向けていない。地方議員を誕生させていない国会議員もたくさんいる」と主張。維新の党に交付される今年の政党交付金26億円について「本当に税金の無駄だ。僕の一番嫌う税金の使い方をしているのが今の維新の党だ」と切り捨てた。
維新の党所属の国会議員は、1日に大阪市長選(11月22日投開票)への出馬を正式に表明した吉村洋文前衆院議員(比例近畿)を含め51人。現時点での新党参加者は20人に届いていない。橋下氏は会見で「激しい政治闘争が始まる」と述べ、新党の方針に明確に賛同する議員に狙いを定めて積極的に引き抜く考えを示した。
橋下氏は、松野氏らが「維新」の党名“返上”と、国会議員数などに応じて政党交付金を双方に配分する「分党」を拒否していることについて「いいんじゃないですか。偽物の維新と言い続けますよ」とも宣言した。
その上で「一般常識で維新の党の国会議員がどう考えるかだ。今の維新の党の国会議員は自分たちの力で党を作り上げたわけではない」と指摘。「これで名前からお金から全部がめるんだったら、そういう人たちだ。そんな人たちに国政を任せようと有権者は思わない」と批判し、こう吐き捨てた。
「カネと名前がほしいなら全部くれてやったらいい。カネにがめつい人は、じきに消滅する。お天道さまは見ています。大丈夫ですよ」
(産経ニュース)
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