今年のドラフト候補生で潜在能力を最も高く評価されているのが、県岐阜商・高橋純平投手だ。
7月に負傷した左太もも肉離れの状態が心配されるが、学校側は報道陣やスカウトをグラウンドに招き、練習を公開して万全を強調してきた。
昨秋の2年時に最速152キロをマークした段階で、日本ハムは最上位候補として調査を継続中。地元の中日も指名が確実だ。金本新監督の下、新体制の目玉としてアピールしたい阪神との3球団による競合が濃厚だ。
高校球界で高橋と双璧とされた東海大相模のエース左腕・小笠原慎之介投手は、U-18W杯中に痛めた左肘の炎症で評価が下落。「若い左は一番欲しいポイント」と球団幹部が認めるロッテの一本釣りもありそうだ。
原監督の退任を発表した巨人の課題は、得点力不足。打線強化の目玉として即戦力野手の指名が濃厚だ。それだけに、東京六大学リーグの通算安打記録を48年ぶりに更新、最も来春の開幕スタメンに近いとされる明大・高山俊外野手が筆頭候補。レギュラーの中堅手が不在で、おひざ元の神宮のスターが欲しいヤクルトと競合しそうだ。
圧倒的な強さでリーグ優勝、クライマックスシリーズも制したソフトバンクは先発左腕が補強ポイント。地元・福岡の北筑高出身の駒大・今永昇太投手の指名が予想される。ラミレス新監督の下で弱点の左腕を補強したい横浜DeNAとの激突が必至だ。
地元出身選手を重視する広島は、明大の左腕、上原健太投手を指名する方針だ。アマNO・1の長打力と評価が高い青学大・吉田正尚外野手には、今季は貧打に泣いたオリックスが興味を示している。
また、西武は近年獲得選手が多い富士大のエースで最速151キロ右腕、多和田真三郎投手の指名方針を早い段階で固めている。
楽天は仙台育英・平沢大河内野手の入札を宣言。地元スターで遊撃のポジションを10年先まで固める腹積もりだ。
(夕刊フジ)
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