【シンガポール支局】フィリピン中部セブのレストランで21日午後1時半(日本時間午後2時半)ごろ、中国人外交官3人が銃撃され、うち2人が死亡、宋栄華・中国駐セブ総領事が負傷した。地元の捜査当局は事件に関与した容疑で中国人の男女を拘束した。AP通信などが伝えた。
中国メディアなどによると、死亡した2人はセブ市の中国総領事館に勤務する沈孫副領事と会計担当者。宋総領事は首を撃たれ病院に搬送されたが、命に別条はないという。
容疑者の男女は夫婦で、現場で抵抗することなく拘束された。妻は総領事館に勤務していたとの情報もある。2人は外交官の不逮捕特権の適用を主張し、事件の詳しい状況については黙秘しているという。
現場は地元の政界関係者らに人気のあるフィリピン料理店「ライトハウス」。事件当時、銃撃された外交官3人を含む9人が、店内の個室で宋総領事の誕生日パーティーを開いていたという。銃声が聞こえる直前、客同士が激しく言い争う声が聞こえたとの証言もある。
現場では凶器とみられる自動式拳銃や薬莢(やっきょう)が見つかった。捜査当局は被害者らと夫婦の間にトラブルがあったとみて、犯行動機や当時の詳しい状況を調べている。
セブの中国総領事館のホームページによると、宋総領事は1987年に中国外務省入省。在日本大使館での勤務経験もあり、一等書記官などを務めた。中国公共外交協会秘書長などを歴任し、今年9月に駐セブ総領事として赴任したばかりだった。
セブはフィリピン第2の都市で、同市のあるセブ島は人気のリゾート地として日本人観光客も多く訪れている。
(産経新聞)
妻の人間関係のトラブルか。
0 件のコメント:
コメントを投稿