元世界女王の浅田真央(25)=中京大=が14年3月の世界選手権女子フリー以来553日ぶりに競技の舞台での演技を披露した。オペラ「蝶々夫人」に乗せて氷上を舞い、冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を着氷するなど復活の演技を見せた。得点はフリーの自己ベスト142・71に迫る141・70点だった。
着物をイメージしたあでやかな紫色の衣装で登場。客席に無数の日の丸が掲げられる中、冒頭の3回転半を着氷させると、大きな拍手が場内からわき上がった。その後はコンビネーションジャンプの後半で、予定よりも回転が少なくなる場面はあったが、大きなミスはなく演技を終えた。胸に手を当て、ほっとしたような表情を見せた浅田を、観衆は約25秒間のスタンディングオベーションで迎えた。
6分間練習から、浅田の復帰を待ち焦がれる観衆からは「真央ー」、「頑張れ!」と歓声が飛んだ。練習時間の最後にはトリプルアクセルを成功させ、本番に臨んだ。
前日の練習ではトリプルアクセルを3度跳び、3度成功させていた。「ソチのシーズンよりもいいアクセルが跳べてる。今は自分の中で特別なジャンプととらえることなくきてる」と自信を深めていた。
この大会はフリーのみを滑って日本、欧州、北米の3地域で争う団体戦。
(デイリースポーツ)
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