免許の更新を怠っていたのが原因で、授業を受けた生徒は未履修の扱いになるという。
同校などによると、失効中に講師が担当した「英語」と「情報」の授業を受けたのは、最大で全日制と通信制の生徒延べ約2000人(卒業生を含む)。実人数は分かっていない。同校は該当者に連絡を始めた。今後、在校生には補習などを行うが、卒業生への対応は決まっていない。
発表によると、講師は05年9月の開校時に採用。既に「英語」の免許を持っていたが、11年3月、新たに「情報」の教員免許を取得した。教員免許更新制度が始まった09年4月以降の取得だったため、講師は「英語」の免許も含め、自動的に更新されたと思い込んでいたという。本来は、両教科の免許とも10年2月~12年1月の間に更新手続きをする必要があった。
講師は16日まで授業をしていたといい、他の学校で免許失効の例があるのを知って県教委に問い合わせたところ、自身も失効していることが判明。報告を受けた学校も、講師と同様の思い込みがあったという。
伊賀市内で記者会見した西尾隆一校長は「子どもたちに非はない。頑張った結果をゼロにすることになり、おわびするしかない」と陳謝。「卒業を控えた在校生はすぐに対策を講じ、卒業させなければ」と述べた。
講師は授業を外れ、自宅待機に。「勘違いでこれだけのことをしてしまった。理解が足りず、反省している」と話しているという。
同校は、国の構造改革特区制度を活用して開校した株式会社立の普通科高校。現在の生徒数は全日制21人、通信制約1100人。問い合わせは同校(0595・53・1190)へ。
(読売新聞)
科目の未履修になる生徒がかわいそうだ。
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