この日、作家の古川日出男さんやレアード・ハントさん、翻訳者の柴田元幸さんらとともに「サプライズゲスト」として登壇した村上さんは冒頭、「僕はカキフライの話をします」と切り出し、こう続けた。「1人で食べるカキフライはおいしいけど、寂しい。寂しいけどおいしい。孤独と自由の関係のように永遠に循環する。自分の中にある言葉を一つ一つすくうという作業は孤独な作業で、(小説を書くことは)1人カキフライに似ている。自分が小説を書いていると思うと頭が重くなるけど、カキフライを揚げているんだと思うと、楽になります」
創作のきっかけについては、最初のシーンを思いつくことから始まることを明かし、「そのシーンが頭の中で半年ぐらい、タクシーで渋滞に巻き込まれてるみたいにぐるぐる回っている。それが半年くらいすると回り出す」と話した。
(朝日新聞デジタル)
孤独と自由か。
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