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2015年11月23日月曜日

丸田陽七太【BOX】怪物高校生・丸田、デビュー戦で世界ランカー破る

◆プロボクシング ▽53・9キロ契約6回戦 〇丸田陽七太(判定 3―0)ジェーソン・カノイ●(22日・大阪市・住吉スポーツセンター)

 大阪・関大北陽高3年の丸田陽七太(ひなた、18)=森岡=が、IBF世界バンタム級10位のジェーソン・カノイ(25)=フィリピン=を3―0(58―55、59―56、59―54)で破った。怪物高校生が、世界ランカーとのデビュー戦を白星で飾った。

 丸田は鋭いジャブで1回に相手の左目尻、3回に右目を切り裂いた。3回に左ボディーで初のダウンを奪うと、4回は右フックでぐらつかせた。もう少しでKO勝ちだったが、5回にコーナーへ追いつめられると、右ストレートの連打を浴びた。その後は勝利を優先し、足を使って逃げ切った。

 関大北陽高OBで、元プロ野球・阪神監督の岡田彰布氏が観戦する中で「イメージ通りできた。実力を信じた。5、6回は見栄えが悪かったかもしれないけど、効いたりはしていない。(初めて着けた)8オンスの(グラブの)怖さはなかった」と怪物ぶりを発揮した。敗れたカノイは「グレイトジャブ、ストロングストレート、スマートボクサー、いずれ世界王者になる」と丸田の実力を認めた。

 高校1年時のアジアジュニア選手権ライトバンタム級で銅メダルを獲得。高校総体は1年時にフライ級、2年時にバンタム級で2年連続準優勝したものの派手な実績はない。世界ランカーとのデビュー戦に「無理やろ」、「早すぎるやろ」、「KOでやられるんちゃうか」という声も聞いていた。「(実力を)証明できたのがうれしい。安心感で泣いてしまった」とリング上で涙を流した。

 丸田は、1968年メキシコ五輪バンタム級銅メダリストの故・森岡栄治さんが育てた最後の弟子。次戦は来年3月の予定で、日本ボクシングコミッションに認められれば8回戦で行う。「見ているのは世界しかない」と天国の恩師にベルトをささげる旅が始まった。

 ◆丸田 陽七太(まるた・ひなた)1997年4月18日、兵庫・川西市生まれ。18歳。6歳から森岡ジムでボクシングを始める。アマ戦績は55勝(31KO)11敗。昨年11月のプロテストはB級(6回戦)で合格。身長177センチの右ボクサーファイター。
(スポーツ報知)

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