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2015年11月25日水曜日

野々村竜太郎 元県議、出廷せず 政務費詐取事件初公判延期に

 架空の出張経費などを計上して政務活動費約913万円をだまし取ったとして、詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使の罪で在宅起訴された元兵庫県議の野々村竜太郎被告(49)は24日の神戸地裁(佐茂剛裁判長)で予定されていた初公判を欠席し、公判は延期された。同地裁が検察側、弁護側と協議し、改めて期日を指定する。

 開廷時間の午後3時を過ぎても野々村被告が法廷に現れず、佐茂裁判長が理由を尋ねたところ、弁護人は「精神的に不安定で出廷できないと連絡があった」と説明。「朝外出しようとしたら、報道関係者と鉢合わせになりパニックになった、とメールがあった」とし、弁護人の説得にも応じなかったという。

 出廷の意思について、弁護人は「本人の意向としてはある」とした。

 刑事訴訟法は、正当な理由なく欠席を続ける被告に対し、裁判所が「勾引状」を出して強制的に出廷させることができる、と規定している。

 起訴状によると、野々村被告は2011~13年度の政務費について、架空の出張費や事務用品代などを記載した虚偽の収支報告書を提出し、約913万円をだまし取ったとされる。計344回、約830万円分の出張が架空とされた。
(日本経済新聞)

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