巨人がV9時代から1970年代の広島遠征で宿泊し、今は修学旅行生でにぎわう老舗旅館が、まさかの失態だ。
広島市保健所によると、同市中区の旅館「世羅別館」を今月9、10日に利用した修学旅行中の横浜市の女子高生のうち43人が、福岡県に移動した10日夜以降、嘔吐(おうと)や下痢の症状を訴えたのを受け、12日午前に立ち入り調査を実施した。
保健所は調理台などから検体を採取、原因はノロウイルスの可能性が高いことを旅館に伝え、検体の判定に1~3日かかることから、飲食部門の営業自粛を要請した。
しかし、旅館が10日に宿泊した中学校に連絡したところ、下痢などの症状が確認されなかったため「当館が発生源ではないと判断」(旅館側)して営業を継続。12、13日に訪れた滋賀県の小学生ら63人と大阪府の小学生ら24人、神戸市の小学生ら38人の計125人が食中毒の症状を発症したという。
全員ノロウイルスが原因で、重症者はいなかったが、保健所は13日夜に営業禁止処分を命じた。旅館の従業員5人からもノロウイルスの陽性反応が出たという。処分は19日に解除された。
保健所によると、自粛要請に法的強制力はなく、応じないところも多いという。サンケイスポーツの取材に旅館は「食器などの消毒はしたが、判断が甘かった。多くの方々に多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを、心よりおわび申し上げます」と、反省と謝罪の言葉を繰り返した。
★営業自粛要請に法的拘束力なしも…
保健所による営業自粛要請には法的拘束力はないが、その“一段階先”となる営業停止(期限が区切られる)や営業禁止(原則無期限)処分に従わないと、食品衛生法違反の対象となる。2013年2月には、神奈川県茅ケ崎市の料理店で、ノロウイルスによる集団感染で営業禁止中だったにもかかわらず飲食を提供したとして、店の経営会社役員の男(60)が同法違反容疑で逮捕されている。
(サンケイスポーツ)
営業自粛無視で、食中毒は呆れる。
保健所が、営業自粛を公開すべきだろう。
保健所が、営業自粛を公開すべきだろう。
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