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2015年11月29日日曜日

森署幹部「内密にして」 交通切符捏造、違反者扱いの女性証言

「なぜ私の名前が」憤る女性
 交通違反の点数切符を捏造していたとして森署の巡査長が逮捕された事件で、違反をでっち上げられた渡島管内森町のパート従業員女性(47)は「なぜ私の名前が狙われたのか分からない」と憤った。捏造で加算された交通違反の点数2点は取り消されるものの、女性は「悪い人を捕まえる警察官がこんなことをしていたなんて」と不信感を募らせている。

 女性は11月中旬、北海道新聞の取材に答えた。

 「違反者講習をこの通知から1カ月以内に受講してください。理由なく受講しない場合、免停になります」。10月21日、女性宅に突然、函館運転免許試験場から「違反者講習通知書」が書留で届いた。

 「最近は違反した覚えがないのに」。通知書には9月27日にシートベルト装着義務違反をし、累積点数が6点に達したと書いてあった。慌てて免許試験場に電話すると、担当者から「ほかにも7月14日にシートベルト装着義務違反をしている」と告げられた。

 女性によると、違反をしたとされる7月14日午前10時55分は水産加工場でパート勤務をしており、職場のタイムカードで裏付けられたという。9月27日午後2時半ごろも、長女と一緒に自宅にいた時間だった。
「おかしい」「一体誰が書いたのか」
 「おかしい」と思った女性は違反者講習の通知が届いた翌日の10月22日、森署で担当の捜査員に事情を説明。捜査員からは「違反した証拠」として、取り締まり時に自分が署名したとされる違反通知書を見せられた。

 だが、筆跡は自分の字と全く違う。見慣れない字で、自分の名前や住所、車のナンバーが記載されていた。「一体誰が書いたのか」

 その後、勤務中だったことを示すタイムカードや自分の筆跡など女性が示した証拠を元に、同署は調査に着手。違反通知書に押された指印と照合するため、両手のすべての指紋も採られた。「あなたは違反をしていなかった」。そう告げられたのは、およそ10日後だった。

 巡査長が27日に逮捕されるまでの約1カ月間、捜査の途中経過については何ら説明されず、同日午後、森署から逮捕を知らされた。「ようやく嫌なことが終わった。これで少しは安心できる」とほっとした。

 女性によると、森署が捏造を認めた際、幹部から「この件が外に漏れたら大変だ。内密にして胸の内にとどめてほしい」と口止めされたという。

 「他の人は同じ被害に遭っていないのだろうか。説明してほしい」。女性には多くの疑問や疑念が今も残ったままだ。
(北海道新聞)
 ノルマや勤務成績をよく見せるための捏造だろうか。

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