自動車運転処罰法違反容疑で逮捕された運転手の松岡龍生容疑者(64)は「ブレーキを何度も踏んだが利かなかった」と供述している。福岡地検は事故当時の精神状況を調べるため、来年2月28日まで鑑定留置を実施しており、結果を踏まえて刑事処分を決める。
EDRは航空機のフライトレコーダーに当たり、ブレーキやアクセルの作動状況などが事故直前の約5秒間、自動的に記録される。捜査関係者によると、タクシーに搭載されたEDRを警察庁科学警察研究所(千葉県柏市)で解析し、アクセルを踏んだ形跡だけが確認されたという。
県警が車体の機能を調べた結果でも、ブレーキとアクセルに異常は確認できなかった。「病院の約60メートル手前で急加速した。ブレーキランプはついていなかった」との目撃証言もあり、解析結果と合致する。
事故は3日夕に発生。松岡容疑者は病院から東約330メートルにある公園でトイレを利用後、タクシーに乗車。一時停止義務がある二つの交差点を突っ切り、病院近くにいた見舞客らをはねながら東館ラウンジに突っ込んだ。
=2016/12/22付 西日本新聞朝刊=
踏み間違いなのか、意図的に突っ込んだのか。
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