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2016年12月22日木曜日

博多・病院突入、アクセル操作のみ タクシー運転ミスか、記録装置で県警確認

 福岡市博多区の原三信(はらさんしん)病院にタクシーが突っ込み10人が死傷した事故で、事故直前の操作状況が記録される車載のイベントデータレコーダー(EDR)を解析したところ、突入直前にアクセルを踏んだ形跡があることが21日、捜査関係者への取材で分かった。福岡県警は、ブレーキを踏んだ形跡はなく、アクセルと踏み間違えた可能性が高いとみて詳しい経緯を調べている。

 自動車運転処罰法違反容疑で逮捕された運転手の松岡龍生容疑者(64)は「ブレーキを何度も踏んだが利かなかった」と供述している。福岡地検は事故当時の精神状況を調べるため、来年2月28日まで鑑定留置を実施しており、結果を踏まえて刑事処分を決める。

 EDRは航空機のフライトレコーダーに当たり、ブレーキやアクセルの作動状況などが事故直前の約5秒間、自動的に記録される。捜査関係者によると、タクシーに搭載されたEDRを警察庁科学警察研究所(千葉県柏市)で解析し、アクセルを踏んだ形跡だけが確認されたという。

 県警が車体の機能を調べた結果でも、ブレーキとアクセルに異常は確認できなかった。「病院の約60メートル手前で急加速した。ブレーキランプはついていなかった」との目撃証言もあり、解析結果と合致する。

 事故は3日夕に発生。松岡容疑者は病院から東約330メートルにある公園でトイレを利用後、タクシーに乗車。一時停止義務がある二つの交差点を突っ切り、病院近くにいた見舞客らをはねながら東館ラウンジに突っ込んだ。

=2016/12/22付 西日本新聞朝刊=

 踏み間違いなのか、意図的に突っ込んだのか。

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