レイア姫は主人公ルーク・スカイウォーカーの双子の妹。1977年に公開されたシリーズ第1作は世界各地で大ヒット。一躍人気女優となった。83年公開の第3作では、悪役ジャバ・ザ・ハットに捕らえられ、金色のビキニ姿で鎖につながれた。その姿がセクシーだったことから“金色ビキニのレイア姫”という言葉は、セクシーな女性の代名詞としても使われるようになった。
スクリーンでは“宇宙のプリンセス”を華麗に演じたが、私生活では薬物依存と精神疾患に苦しんだ。13歳で大麻、21歳でLSD(合成麻薬)を始め、24歳でそううつ病を患ったと告白。その体験を赤裸々につづった自伝的小説はベストセラーになり、「ハリウッドにくちづけ」(90年)として映画化された。
昨年公開されたシリーズ7作目「フォースの覚醒」は、フィッシャーさんが出演した第3作から約30年後の設定で製作。レイア姫の復活に全世界のファンが熱狂した。来年12月には「エピソード8(仮題)」の公開が予定されている。関係者によると撮影は既に終了。同作が遺作になるとみられる。現在公開中の「スター・ウォーズ」のスピンオフ「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」にも出演している。
「スター・ウォーズ」はレイア姫とルーク、2人の父アナキン(=ダース・ベイダー)ら「スカイウォーカー家」の物語。レイア姫はその軸となる重要な役。シリーズは19年公開予定の「エピソード9(仮題)」まで製作される。洋画関係者は「レイア姫なしでシリーズは成り立たない。製作陣には相当なショックだろう」と語る。ストーリーそのものが変更になる可能性もある。フィッシャーさんの急死の衝撃は、あまりにも大きい。
◆キャリー・フィッシャー 1956年10月21日、米ロサンゼルス生まれ。父は歌手エディ・フィッシャー、母は女優デビー・レイノルズという芸能一家。娘のビリー・ラード(24)も女優。83年、シンガー・ソングライターのポール・サイモンと結婚したが、わずか1年で離婚した。女優業以外に脚本家としても活動。主な出演映画は「ブルース・ブラザース」(80年)、「ハンナとその姉妹」(86年)、「ハリウッドにくちづけ」(90年)など。
(スポニチアネックス)
急死の衝撃は、作品のストーリー展開に影響ありか。
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