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2016年12月20日火曜日

クラブW杯の誤審騒動でスペイン国内のツイッター炎上 「主審は最もパワフルな存在に加担する過ちを犯した」

スペイン地元紙が「クラブワールドカップで主審のスキャンダル」と特集
 FIFAクラブワールドカップ(クラブW杯)決勝レアル・マドリード対鹿島アントラーズは延長戦にもつれ込む激闘となり、後半44分にレアルのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスがFW金崎夢生に対するファウルにより二枚目のイエローカードで退場かと思われたが、ドタキャンとなる疑惑の判定でクラブ世界一決定戦に暗い影を落としている。

 スペインメディアもザンビア人主審ジャニー・シカズ氏の誤審騒動で、スペイン国内のツイッターが大炎上していることを特集。「主審は最もパワフルな存在に加担する過ちを犯した」と断罪されている。

 「クラブワールドカップで主審のスキャンダル、ラモスの退場なしでツイッターが炎上」と特集したのは、スペイン地元紙「エル・コレオ」だった。記事ではラモスの退場の妥当性を強烈に主張している。

 「セルヒオ・ラモスは2度目の警告を受けなかった。アンダルシア人のCBは90分よりも前に退場とならねばならなかった。しかし、すでに警告を一枚受けていた男へのイエローカードは寸前に撤回された」

「最も衝撃的な事象」「カードは不可避」
 問題の場面は2-2で迎えた延長突入寸前に起きた。カウンターに出ようとした金崎をセルヒオ・ラモスが引き倒したシーンだ。すでに警告を1枚受けていたレアルの主将に、シカズ氏は2枚目の警告を出そうとした。胸ポケットに手を入れながらも謎のドタキャン。結局、セルヒオ・ラモスはお咎めなしとなったことで、ゲームの流れは一変してしまった。

 この主審の異常行動の反響はスペインでも凄まじいものがあったという。

 「メディアとソーシャルネットワーク上で完全なる混沌が起きた」

 記事ではこう報じている。ツイッターも荒れた模様だ。

 「日本でも、マドリードと主審によって試合がいかに台無しにされるか分かっただろう。ラモスへのカードがなかったことが、決勝で最も衝撃的な事象だ」

 「セルヒオ・ラモス、ウンデシマ(欧州チャンピオンズリーグ11度目の優勝)ではオフサイドがゴールとなり、欧州スーパーカップでもオフサイドがゴールとなり、クラブW杯決勝ではレッドカードを免除される」

 主審から有利な判定を出される場面が多いというレアルに対するスペイン人の糾弾を紹介している。

 「このプレーは本当に馬鹿げていた。現実離れしていた。センターバックはムウ(金崎)を抑えるために明確なミスを犯した」「イエローカードは不可避だった」と、記事でもセンターバックのプレーを断罪している。
シカジ氏を一刀両断「ためらった」
 だが、最も罪深いのはシカジ氏だという。「カオスの中、シカジはためらった。鹿島のベンチはビデオ確認を要求した。主審は最もパワフルな存在に加担するという過ちを犯した。カードはラモスにもカゼミーロにも、誰にも出なかった」と記事では一刀両断する。

 世界最高のブランド力を誇る白い巨人の威光に、シカジ主審は自ら屈服し、逆転勝利への道筋を作ったとスペインメディアすら認めている。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
 審判が公平でなければ、そのスポーツは終わりだろう。

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