出来高などの条件面については最終調整中だが3年総額10億円以上を用意。背番号は2に決まり、脇谷が2から12に変更された。来年3月のWBCへの台湾代表としての出場についても今後、前向きに話し合っていく予定だ。今オフ、FAでは山口俊、森福に続いての入団。93年にFA制度が導入されて以降、同一チームが同時に3選手を獲得するのは初で、同GMは「補強はきちっとしないといけない流れで、センターを守ってもらえる選手をしっかり獲れたのはチームにとってプラスになる」と話した。
3年ぶりの優勝が絶対ノルマの来季へ、野手の補強は完了。4番候補となる元楽天のマギーに続き、陽岱鋼はチームの大きな課題を埋めることになる。1、2番の打順、中堅の守備は、ともに今季固定できなかったパーツ。陽岱鋼が上位に入って役割を果たせば、今季主に3番を務めて自身初の首位打者を獲得した坂本からの主軸へ、打線の厚みが増す。上位打線の攻撃力が増せば、将来も見据えた若手の思い切った起用も可能になる。
投手に目を向けても先発の山口俊、中継ぎの森福にとどまらず、抑え候補として前マリナーズのカミネロ獲得が秒読み状態。完成間近の大型補強を、堤GMは「今年戦って見えた課題を来季勝つためにどうやって埋めていくかの結果で、この人数になった」と説明した。(春川 英樹)
▼日本ハム栗山監督 ファイターズの選手が、他球団から素晴らしい評価を受けられたということについてはうれしく思う。「この選手を獲得して良かった」と思われるような活躍を見せてほしい。
≪同一オフシーズンFA獲得2人まで Cランク選手除く≫野球協約のフリーエージェント規約第11条第1項には、公示されたFA宣言選手が20人以下の場合、獲得できるのは1球団につき同一オフシーズンで2人までとされている。ただし第2項に「前項に定める人数の制限は、Cランク(旧球団で外国人を除いて年俸上位11位以下)の選手には適用しない」とある。従って森福がCランクのため山口、陽岱鋼と合わせFA制導入後初の3人獲得が実現した。なお、昨年まで2人獲得は巨人の7度を筆頭に計13度あった。
(スポニチアネックス)
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