チームの大トリで臨む契約更改交渉を翌日に控えた大谷は、室内練習場で黙々とバットを振った。約2時間の自主トレ後、“一発サイン”を明言した。
「判を押す? それが普通。評価するのは自分ではない。他人の年俸も、自分の年俸も興味はない。お金について、どうこういうつもりはないです。もちろん大事なことですが、自分の中では一番大切なものという感覚はないですね」
本人はそう話したが、球団からは最大級の評価を受けそうだ。日本ハムを10年ぶりの日本一に導き、リーグMVP。投手として10勝、防御率1・86、打者としてはいずれもキャリアハイの打率・322、22本塁打、67打点を記録した。規格外の活躍に、今季の年俸2億円から倍増の4億円も検討されるほどだったが、マメを潰して約1カ月半登板できなかったことなどを考慮し、3億円超が提示される見通しだ。
プロ5年目での年俸3億円到達なら、2010年のダルビッシュ有らを抜き、史上最速。23歳シーズンでの到達も最年少だ。1日に2億8000万円でサインした中田を上回り、チームトップとなることも有力。だが本人は「お金がすべてではない。お金で(立場が)位置付けされるわけではない」と謙虚に語った。
将来的にメジャー挑戦の希望を持つ大谷だけに、来オフ以降のポスティングシステムを利用しての移籍に関する話し合いがあるかも注目される。金額面以外の交渉内容については「あるかもしれないし、ないかもしれないです。みんなが、可能性を持っていますから」とけむに巻いた。
最高の1年を締めくくる契約更改。「みなさん、楽しみにしておいてください」と笑った22歳が、名実ともに球界のエースに躍り出る。
(サンケイスポーツ)
年俸でも史上最速なるか。
0 件のコメント:
コメントを投稿