球界の盟主復活へ、補強の手綱は緩めない。東京ドームホテルで行われたOB会総会前に取材に応じた巨人・堤GMが、陽獲り参戦を明かした。
「正式にオファーをしました。何とか年内に良い報告ができないかと、詰めの交渉を行っているところ。(交渉の)テーブルの上に(条件面などの)料理を載せたということです」
今オフのFA市場最後の大物に、電撃参戦だ。楽天、オリックスが獲得に乗り出していたが、巨人も水面下で代理人へ調査を行っており、11月末に正式にオファーしたという。同一年のオフにFAで3選手を同時に獲得すれば、史上初となる。
巨人はセンターラインの強化が大きな課題。今季は中堅を6選手が守るなど固定できなかった。「(陽は)打線の核にもなるでしょうし、守りの要にもなる」と堤GM。台湾滞在中の陽は「ゆっくり考えたい。(移籍先は)12月半ばくらいには決めたい」と話しており、“本命”が最後の最後に手を挙げた形だ。
陽はゴールデングラブ賞4度、2013年には盗塁王に輝くなど、走攻守3拍子そろった外野手。巨人は台湾に3軍を派遣し、OB戦を行うなど同国のマーケット開拓を目指しており、台湾の国民的スターでもある陽の加入は方針にも合う。
獲得に成功すれば、3年ぶりのリーグ優勝奪回へ、総額20億円超の大型補強が実現する。陽に対しては、楽天が提示している3-4年で総額10億円超と同等の大型契約を用意したとみられる。獲得が決まったDeNA・山口は3年総額6億円超、ソフトバンク・森福は2年3億円超の契約になるもよう。さらにこの日、元楽天のマギーと年俸170万ドル(約1億9000万円)の単年契約で基本合意したと発表。総額は20億円を超える。
さらに、日本ハムからはトレードで左腕の吉川光を獲得し、この日は楽天・柿沢が小山とのトレードで加わると発表。近年まれにみる積極的な補強を続けている。
OB会総会後、取材に応じた高橋監督は「(陽の)実力、日本で残した実績は誰もが分かっている。もし来てくれるのなら、彼の持っている力を十分に出してくれれば、チームにとってプラスになると思う」と期待した。盟主復活へ、巨人が本気だ。
(サンケイスポーツ)
巨人に移籍だろう。
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