マルケスはRC213Vで3度目のタイトルを獲得したが、ヤマハやドゥカティ、またスズキといったファクトリーチームに比べ、加速で苦戦した。アグレッシブなエンジンと2016年仕様のコントロールエレクトロニクスの組み合わせに弱点があったためだ。
年間を通じてホンダがいくつか改善を進める一方、今年9月にイタリア・ミサノで初めてテストした2017年仕様エンジンの大幅な改善に期待がかかっている。
マルケスはバレンシアGP後のオフィシャルテストで新パッケージのテストに集中し、初日は4番手、2日目は2番手だった。
開発状況に「小さな改善が見られる」とし、乗り心地が「多少楽になった」としたものの、マルケスは来年1月30日のセパンでの最初のオフシーズンテストまでに、ホンダがもっと多くの改善を行うことを望んでいる。
「グリップが少し良くなったのと、燃費が多少改善されたようだ。それがポジティブな点だね」とマルケス。
「でもこれは完全に違うエンジンとエレクトロニクスだ。元になっているのは現行のマシン向けのものなんだ」
「この新しいエンジンは、タイヤが磨耗した時にたくさんのことを調整しなければならない。加速の弱点がいまだにあるということだ」
「僕たちの仕事ぶりには満足しているが、まだたくさんやらなければいけないことがあるし、ホンダもこの冬はさらに仕事をして、マレーシアでのテストに向けてもっとよいマシンを作る必要がある」
ホンダは、テストで新しいシャシーよりも新しいエンジンに焦点を置いていたが、マルケスは2日間のテストでいくつか違ったジオメトリーを試していたという。
「試してみる必要があった。なぜなら、長い距離を走ってみると、僕がレースで乗っていたバイクとは全く違うバイクのような感触だったからだ」
「それでも僕は速かったが、いくつか苦戦した点がある」
マルケスは新しいエンジンに合うように自身のライディングスタイルを変えることも試したと付け加えたが、バイク自体にもっと改善の余地があると考えている。
「バイクに大きな変更を試してみた。自分のライディングスタイルを、バランス異なったマシンに順応させようとしたんだ。僕はうまく乗りこなすことができた」
「最後には(ダニと僕は)バイクを乗りこなすだろうし、バイクに合わせる必要があるだろう。でも勝利を目指すためには、もっと多くの改善が必要だ」
[オートスポーツweb ]
ホンダが苦戦しそうな来季だろうか。
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