2期連続のマイナス成長となったことで、今後は年末に編成する15年度補正予算案に盛り込まれる経済対策の規模が焦点となる。甘利明経済再生担当相は記者会見で、景気下支えだけに焦点を当てた対策は検討していないとしつつ、「補正予算は『1億総活躍社会』の実現とTPP(環太平洋パートナーシップ協定)への対応が中心となり、結果的に景気を刺激することになる」と述べた。
企業の設備投資は前期比1.3%減と2期連続のマイナスで、弱さが際立った。工作機械やオフィスビルなどへの投資が減少した。GDPの6割を占める個人消費は2期ぶりのプラスに転じたが、0.5%増にとどまり、前期(0.6%減)からの反発力は弱かった。9月の大型連休で外食などは増えたが、食料品などの値上がりで消費者の節約志向が続いている。
在庫投資はGDPを0.5%分押し下げた。在庫減少要因を除くと、GDPは年率1.4%のプラス成長になる。前期にマイナスだった輸出は、数量ベースでは落ち込んだが、付加価値を加味するGDPベースでは2.6%増に転じた。GDP統計では、訪日外国人の消費は輸出にカウントされ、GDPの押し上げ効果も0.1%あった。輸入も、マイナスだった前期から1.7%増に転じたが、輸出の伸びの方が大きく、「外需」は成長率を0.1ポイント押し上げた。【横田恵美】
(毎日新聞)
足踏み状態の表現が適切だろうか。
物価高で後退感が強い。
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