10日、静岡市の草薙球場で開かれたトライアウトには約5200人の観衆が集まり、選手の名前がアナウンスされると以前所属していたチームのファンから声援が飛んだ。投手は3人の打者と対戦し、打者は7回の打席でバックネット裏で視察する各球団スカウトらにアピールする。
今回のトライアウトに参加したのは47人。オリックスを戦力外となった榊原諒投手(30)や楽天を戦力外の上園啓史投手(31)といった新人王を獲得した選手もいた。新天地が決まったのは日本ハムを戦力外となり、ヤクルトに移籍することが決まった鵜久森淳志外野手(28)ら3人。トライアウトで4安打や3安打を放ってもいまだ球団から合格通知の来ない選手もいる。シーズン中から調査しているスカウトは、必ずしもこの一度で選手の採用の可否を決めるのではなく、現在の実力を「確認する機会」と位置づけている。
対照的なケースが楽天だ。秋季キャンプにテスト生として参加した後、4人が合格。中日を戦力外となった山内壮馬投手(30)はトライアウトを受けてのテスト生だったが、栗原らその他の3人は内々に連絡を受けてトライアウトを回避し、キャンプに参加した時点で契約を結ぶ機運が高まっていた。
ある球団スカウトは「事前に個別に連絡が来なかった選手がトライアウトを受ける。ドラフトで補えず短期的にチーム構想に合致したり、(プロ野球は)人気商売なので人気のあったりする選手など欲しい選手には先につばを付けている」と明かす。新天地へわずかな可能性がある限り、選手たちはトライアウトに臨んだが、今年は球団の動きが早かったのが実情だった。【荻野公一】
(毎日新聞)
トライアウトよりも、テスト生を重視なんだろう。
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