韓国紙、東亜日報(電子版)によると、与党が求めているのは「挙国中立内閣」。朴氏に国政から手を引けというメッセージだとし、史上初の与野党連立内閣が誕生するかもしれないという。
一方、「朴政権の陰の実力者」(韓国紙)と称される崔氏は31日午後に検察の事情聴取を受けた。崔氏をめぐっては、別の疑惑も以前からささやかれていた。
その疑惑とは、韓国の財界が出資して設立された2つの財団を私物化し、資金を流用したというものだ。財団の理事長には崔氏の側近が就任しているが、崔氏が事実上運営していたとみられている。
財団設立には大統領府高官が関与し、日本の経団連に相当する全国経済人連合会(全経連)に資金集めを指示したとの証言が国会で公表された。 スキャンダルは崔氏本人にとどまらない。元夫の鄭ユンフェ氏は朴氏の国会議員時代の秘書室長で、2014年4月のセウォル号沈没事故当日に、朴氏と密会していたとの噂が出た。裁判所はその後、密会はなかったと認定した。
崔氏と鄭氏の娘が名門として知られる梨花女子大学に裏口入学していたという疑惑まで発覚している。朝鮮日報(同)によると、学内が混乱した責任を取って、10月に大学総長が辞任に追い込まれた。
この娘は大学合格後、自身のフェイスブックに「能力がないならお前の両親を恨め。うちの親のことでつべこべ言うんじゃない。カネも実力だよ」などと書き込んだとまで報じられている。
韓国メディアではこのほか、崔氏の息子が大統領府で勤務していたという疑惑や、崔氏がめいを事務総長にした団体をつくり、政府から支援を得ていたという疑惑を報じている。
まさに、「疑惑のファミリー」としかいいようがない。朴氏はなぜ、崔氏のような人物に信頼を寄せ、機密情報を漏らすまでになったのか。
2人の関係は、1974年に朴氏の母、陸英修(ユク・ヨンス)氏が射殺されたころから始まったといわれる。崔氏の父、崔太敏(チェ・テミン)牧師は朴氏の父、朴正煕(パク・チョンヒ)元大統領と事業などを介して近かった。79年には父も側近に射殺された。
失意の中、朴氏を「オンニ(お姉さん)」と呼び、ついてきた親友が崔氏だった。以後、朴氏の政界入りなどには常に崔氏がかかわった。06年に朴氏が暴漢に切りつけられた際、介護したのも崔氏といわれる。朴氏の服装までコーディネートしていたともされる。
疑惑が報じられる中、崔氏は欧州に滞在していたが、30日に帰国した。崔氏の弁護士によると、崔氏は検察の捜査に応じる意思を示し、国民への謝罪を表明したという。
最大のキーパーソンの事情聴取が始まり、朴氏も正念場を迎えそうだ。
(産経新聞)
韓国ドラマか。
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