糸井がFA権行使の意思をオリックス球団に伝えた。この日、同球団の長村本部長が高知市内のキャンプ地で報道陣に発表。糸井が既に10月31日に下していた決断が公になると、阪神の動きがにわかに慌ただしくなった。
夕方、西宮市の球団事務所で編成会議が行われ、FA戦略について今後の方針が話し合われた。高野球団本部長は広報を通じて「現時点で球団としてコメントすることは何もございません」としたが、会議ではFA宣言の選手が公示される11月10日15時に即、糸井と連絡を取り、交渉解禁日の11日に第1回のテーブルを用意することなどを確認。いよいよ本命を口説く準備を整えることになった。
阪神が糸井を補強ポイントの最優先に掲げたのは、金本監督の強い要望があったことが判明した。FA選手との折衝、条件面など事務的な作業は球団に一任しているが、必要戦力のリストアップについては指揮官が先頭に立った。
この日の夕方、キャンプ地の高知・安芸で糸井について聞かれた金本監督は「編成面はフロントに任せてある」と話すにとどめたが、さかのぼること2カ月前、8月27日の拡大編成会議で指揮官は糸井の必要性を訴えていた。キャンプ前の10月26日に行われた編成会議には自身も出席。1日に糸井のFA権行使の意思が公になると、改めて球団幹部ら関係者に「足もあるし、長打力もある。どこの球団だって欲しいでしょうし、欲しい戦力ですよ」と伝えたという。
シーズン後、阪神が糸井の獲得調査を本格化させる中で、来季36歳という年齢面を憂慮する声もあったが、今季53盗塁を決めた糸井に対する金本監督の評価は不動。ルールに沿って速攻アタックする方針を球団内で固め、金庫を預かる坂井オーナーの承諾も取り付けた。
糸井に近い関係者の話では、京都出身の糸井は地元に強い愛着を持っており、関西を出る選択肢はないという。オリックス残留か阪神移籍か。公示日まで静観の姿勢を崩さない金本監督が来週末、糸井へのラブコールを惜しみなく解禁する。
(デイリースポーツ)
日本ハムに投手で入団し、打者転向だから、おもしろい。
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