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2015年11月1日日曜日

旭化成建材:横浜担当者、不正約20件…国交省に2日報告

 旭化成建材による建物のくい打ち施工データ改ざん問題で、横浜市都筑区のマンションのデータを改ざんした現場責任者が過去に担当したくい打ち工事計41件のうち、約20件のデータに転用など不正の疑いがあることが、関係者への取材でわかった。現場責任者は約20件の不正についておおむね認め、都筑区のマンションと同様に「データを紛失したため」などと説明している模様だ。旭化成建材は2004年以降に全国で実施したくい打ち工事3040件に不正がなかったかを調べているが、不正が疑われるケースはこの約20件を含め、現時点で計40件前後に上るという。3040件については調査途中で、不正は更に増える可能性がある。

 旭化成建材と親会社の旭化成は2日、41件に関する調査結果を国土交通省に報告し、同日午後に公表する予定で、最終的な精査を急いでいる。一方、国交省は旭化成建材の施工管理体制に問題があったとみている。2日にも建設業法に基づく立ち入り検査を実施する方向で調整しており、今後は行政処分も検討する。

 旭化成建材は3040件中、都筑区のマンションのデータを改ざんした現場責任者が担当した41件を優先して、不正がなかったかどうかを調査している。41件中不正が疑われる約20件について、旭化成建材は傾いた都筑区のマンション以外の建物に問題がないか調べているが、現時点で異常は見つかっていないという。

 旭化成建材が実施したくい打ち工事についてはこれまで、都筑区のマンション▽横浜市青葉区の市立あかね台中学校▽北海道釧路市の道営愛国団地▽釧路市の道営ことぶき団地▽東京都江東区の区立学校−−の3都道県の5件で、地盤の強度を示す電流計のデータや、くいを補強する凝固剤の量を巡るデータの改ざんや転用といった不正が発覚している。3040件全体の調査結果について、国交省は13日までに報告するよう指示している。【坂口雄亮、福島祥、山田奈緒】
(毎日新聞)

 氷山の一角だろう。

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