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2015年11月5日木曜日

従軍慰安婦問題:「早期妥結」 韓国ペースにクギ 安倍首相、越年に含み

 安倍晋三首相は4日、自民党の谷垣禎一幹事長と首相官邸で会談し、先の日韓首脳会談で合意した慰安婦問題の「早期の妥結」について、必ずしも年内にこだわらない考えを示した。韓国側は年内の妥結を期待しているが、両政府の主張にはなお隔たりがある。首相は、議論が韓国ペースで進まないようクギを刺したとみられる。

 谷垣氏によると、首相は「年内に向かって努力はするが、仮にいろいろなことがあってできなくなると『期限内にできなかった』という問題になってしまう」と述べた。谷垣氏は当初、「(韓国側には)年内という話があるが、双方の基本的な立場がだいぶ違う。年内と切ってしまうと難しくなる」と記者団に首相の発言を紹介したが、その後、「自分の解釈が入っていた」と内容を訂正。政府が妥結時期を巡って神経質になっていることをうかがわせた。

 一方、自民党外交部会は4日、政府から日韓首脳会談の報告を受けた。会合では、慰安婦問題は1965年の日韓請求権協定などで解決済みという政府の見解を踏まえ、「この問題で譲歩すべきではない」といった意見が続出。ソウルの日本大使館前にある少女像の撤去を求める声もあった。首相は慰安婦問題の最終決着を目指しているが、こうした党内の意見にも配慮し、越年に含みを持たせたようだ。

 首脳会談では、今年が国交正常化50周年にあたることを念頭に「早期に妥結するため協議を加速化する」との内容で合意した。ただ、韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は会談に先立つ毎日新聞の書面インタビューで、年内妥結に期待する発言をしていた。【小田中大、佐藤慶】
(毎日新聞)

 党内意見もあり、年内妥結は難しいのだろう。

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