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2016年11月3日木曜日

【巨人】吉川、左のエースだ!リーグ制覇へ期待の背番号「21」秋季キャンプに合流

 リーグ制覇を目指す巨人に強力な力が加わった。巨人の大田、公文と日本ハムの吉川、石川慎との「2対2」の交換トレードが成立。12年に14勝5敗、防御率1・71でパ・リーグMVPに輝いた左腕・吉川の獲得に成功し、堤GMは「球の力は、うちの投手の中に入っても当然上位。彼の力をそのまま出してくれれば普通に結果はついてくる」と、来季の先発ローテーション投手として大きな期待を寄せた。

 吉川は06年の高校生ドラフト1巡目。最速150キロ超の左腕は、杉内、田口、内海ら球のキレと制球、技術で勝負する左投手が多い巨人では貴重な存在になる。12年には圧倒的な成績でリーグ優勝に貢献。同年の交流戦、日本シリーズで対戦した坂本が「今まで対戦した投手の中で一番速く感じた。バズーカが飛んできたようでした」と目を丸くしたほどの剛球を誇る。

 高速スライダー、チェンジアップも自在に操る“バズーカ左腕”の獲得により、先発争いは一気に加速する。堤GMはトレードの狙いを聞かれ、「先発強化です」と即答した。菅野、マイコラス、田口の3本柱に吉川、内海、大竹寛の実績組。さらに、復活を期す杉内、飛躍を期す高木、桜井、今村も虎視たんたんとローテの座を狙っている。平良、長谷川らフレッシュな面々も候補。吉川加入によってサバイバルは激しさを増す。さらに国内FAの行使が有力視されている、DeNA・山口の調査も開始。鉄壁のスターター陣完成を目指す。

 新たにG戦士となる2人は秋季キャンプ(5~18日)の第2クールからチームに合流予定。吉川は日本ハム球団を通じて「10年間、ファイターズには本当にお世話になりました。また、ファンの皆さんに対しては感謝の気持ちしかありません。新しいチームでも全力で頑張る。そのことしか今はありません」とコメントし、新天地での活躍を誓った。背番号は高橋一三、宮本和知、高橋尚成ら歴代好左腕がつけた「21」に決定。積極果敢なトレードによって獲得したエース級の剛腕は、V奪回を狙う由伸巨人に欠かせない戦力になりそうだ。(宮脇 央介)
(スポーツ報知)

 活躍できるだろうか。

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