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2015年5月30日土曜日

地下の動き活発化か 地震・噴火多発


 九州では、二十一日に桜島も爆発的噴火をした。関東の箱根山や東北の蔵王山でも群発地震が発生し、これらの火山の活発化には東日本大震災の影響があると指摘する専門家もいる。

 火山噴火予知連絡会会長の藤井敏嗣・東京大名誉教授は「東日本大震災の影響で日本の火山活動が活発化している可能性も考えられる」と話す。

 世界的にもマグニチュード(M)9級の地震直後に周囲の火山が噴火した例は多い。スマトラ沖地震(二〇〇四年)では、数年以内にタラン火山(インドネシア)、バレン島(インド)、ムラピ火山(インドネシア)などが噴火。一九六〇年のチリ地震では二日後にプジェウエ火山(チリ)が噴火した。

 巨大地震で地下のマグマにかかる圧力が変化することがきっかけとされる。東日本大震災の影響を間近に受けた蔵王山や吾妻山など東北の火山は説明しやすいが、九州の火山ははっきりしない。「むしろ日本全体の地下の動きが活発な時期に入り、火山噴火も東日本大震災もその現れという可能性もある。平安時代の貞観(じょうがん)地震(八六九年)の前後に似ている」と藤井氏は分析する。

 貞観地震の五年前に富士山と阿蘇山が噴火。九年後に関東で大地震が発生するなど、二十年余の間に全国で大地震や噴火が相次いだ。「震災の影響なら数年たてば落ち着く。全体的な活発化ならまだ数十年は注意が必要だ」と話す。

 専門家の間でもとらえ方は異なる。九州の火山に詳しい石原和弘・京都大名誉教授は「口永良部島では二〇〇〇年ごろから噴火してもおかしくない時期に入っていた」とし、「桜島も阿蘇山も二〇一一年に噴火した新燃岳(しんもえだけ)も、噴火のエネルギーがたまる時期だった。共通した理由があるわけではない」と指摘する。現在の観測技術や理論では関連を示すのも、否定するのも難しいという。
(中日新聞)

 活発化しているのか。注意は必要なんだろう。

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