日本ハム大谷翔平投手(20)が30日、中日戦で先発し、8回3安打2失点の好投を見せ自身最多タイで開幕投手としては球団初の開幕7連勝を飾った。立ち上がりこそ苦しんだがスライダーを効果的に使った配球で今季最多の13奪三振。勝ち星、勝率、奪三振でパ・リーグ投手3部門トップに立った。エースとしての役割をきっちり果たし、チームは連敗を2で止め、1日で首位に返り咲いた。
もう、誰も止めることができない。これぞ大谷だ。2点差に広げた直後の8回2死。110球目からだった。エルナンデスにこの日最速159キロ、158キロの剛球を連発し追い込むと、最後は145キロの高速フォークで空振り三振。必殺パターンで仕留めると、小さくガッツポーズをつくった。
「状態は良かった。ドラゴンズ打線が振れていたので、思うようにいかないところがあった」
右腕がそう振り返るように初回こそ3者凡退だったが、2回に先頭に四球を与え、和田に適時打を浴びてあっさりと先制を許した。3回にも先頭への四球をきっかけに失点。だが、ここからがエースだった。「次の1点はもうやれない」。4回から5イニング連続で3者凡退で打線にリズムを生み、逆転劇を呼んだ。8回2失点。自身最多タイで開幕投手としては球団初の無傷の7連勝だ。規定投球回に再び達し防御率1・75はリーグ2位。勝ち星、勝率、奪三振で投手3部門トップに返り咲いた。
立ち直ったきっかけはスライダーだった。3回1死一、二塁。左の巧打者・エルナンデスに遊撃内野安打を許したが、内角のスライダーで完全に詰まらせた。「あの打球を見て(スライダーに)意識がないのかなと思った。打者の目線を変えようと思った」と女房役の大野。ここから配球を意識的に変え、前回登板のスライダーの割合は15・5%だったが、今回は24・3%まで増やした。新たな引き出しを増やし、今季最多の13奪三振。大谷も「これまで縦変化(フォーク)だけだった。スライダーは良かった」とうなずいた。
お立ち台で大谷は「あす(31日)は(予告先発の)有原さんが勝ってくれると思うので何とか打席でも頑張ります」と前回に続いて2歳上の新人先輩へのエール、そして野手出場を志願した。通常は登板翌日は休養に充てるため、栗山監督は「ひどいよね。脅迫だよ。眠れなくなるよ」と苦笑いも「この勝ちは大きい」と称えた。二刀流3年目、手が付けられない勢いで進化を遂げている。
≪交流戦も10戦5勝無敗≫大谷(日)が開幕戦から7連勝。開幕投手の無傷7連勝は、04年岩隈(近鉄)が12連勝して以来11年ぶり。日本ハムでは61年久保田、79年高橋直の6連勝を抜いて単独最多となった。また13奪三振は、昨年7月9日楽天戦の16に次ぎ自身2位。交流戦は13年6月1日中日戦でプロ初勝利を挙げて以降、10試合で5勝0敗とこちらも連勝を続けている。
(スポニチアネックス)
お立ち台で、明日の打席志願はおもしろい。
やはりDHでしょう。
大谷は、やはりモノが違うし、監督孝行の選手です。
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