安全保障関連法案を審議する衆院平和安全法制特別委員会は29日、岸田文雄外相の答弁を巡って紛糾し、7時間の予定だった審議を約1時間行っただけで散会した。野党側は「早く質問しろよ」という安倍晋三首相の28日のやじにも反発しており、与野党の駆け引きが活発化している。【村尾哲】
問題になったのは29日午前の審議。重要影響事態法案に盛り込まれた「重要影響事態」に関する民主党の後藤祐一氏の質問に対し、岸田氏が明確に答えていないとして、民主、維新、共産3党の委員が途中退席した。
その後も質疑は再開されず、同日午後1時過ぎに委員会は散会。野党側は首相のやじに対する謝罪に加え、岸田氏の答弁について政府が見解を示すよう要求している。
民主党の長妻昭理事は「6月1日に与党側から明確な答えがなければまた紛糾するだろう」と記者団に語り、維新の党幹部も「政府が目指す6月中の衆院通過は認められない」と早期採決を阻止する姿勢をみせた。
民主の高木義明国対委員長は29日の記者会見で、首相のやじについて「怒りを通り越して悲しみさえ感じる。極めて遺憾で、猛省を促す」と批判。維新の今井雅人政調会長も同日、「言語道断で大変な問題発言だ」と述べた。
与党も首相のやじ問題が尾を引くのを懸念している。自民党の高村正彦副総裁は29日、TBSの番組収録で「首相の勇み足だ。言わない方がよかったのは間違いない」と指摘。公明党の井上義久幹事長も「不用意な発言」と苦言を呈した。
とはいえ、与党側にはまだ余裕がある。自民党国対幹部は29日の審議が約1時間にとどまったことを「1時間審議できたとも考えられる」と語り、「特別委を使って国会全体を混乱させようとする野党は姑息(こそく)だ」と批判した。
(毎日新聞)
野党は、くだらない駆け引き・戦術をやめて、きちんと議論に時間を費やしてもらいたい。それで、問題点があれば、自民党に改善してもらうしかない。
そのために、議論を深める努力をしてもらいたい。
国会中継を見ていると、どちらが、まともなことを言っているのか、国民が理解できる。野党がボイコットしたら、何もわからない。
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