日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月12日初日・愛知県体育館)の番付編成会議と臨時理事会を開き、東関脇照ノ富士(23)=本名ガントルガ・ガンエルデネ、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=の大関昇進を決めた。
平成生まれでは初の大関となる。新大関の誕生は昨年名古屋場所後の豪栄道以来で、モンゴル出身力士では2012年春場所後の鶴竜以来5人目。北の湖理事長(元横綱)は「満場一致です。これからどのように育っていくのか楽しみ。気迫は十分にある。思い切りの良さがあるし、大関を守るのではなく、横綱に向けて気概を持って頑張ってほしい」と話した。
照ノ富士は明るく、日本語も堪能でよくしゃべる。11日目の入場の際にファンに肩を触られて、怒りをあらわにするなど気が短い面もある。また、飲んだ後に筋トレするなど豪放さを持っている。性格は優等生タイプだった白鵬とは違い、やんちゃだった朝青龍に近い。
相撲は天才型の朝青龍、万能型の白鵬、スピードの日馬富士、うまさのある鶴竜ともタイプが異なる。白鵬とは身長1メートル92で同じだが、体重は178キロで20キロ以上重い。さらに腕が長くて懐が深い。土俵際で粘れる下半身があり、12日目に稀勢の里を豪快に投げたようなパワーもある。四つに組んでしまえばめっぽう強い。師匠の伊勢ケ浜親方は「最近は腰が下りるようになってきた。でも、まだ基本しか教えていない」と話す。自分から仕掛ける攻撃の部分は未完成。スケールの大きさは白鵬以上だ。
(スポニチアネックス)
平成生まれの初の大関ですか。昭和は遠くなったか。
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