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2015年5月29日金曜日

戸田建設 裏金5500万円で懲戒処分

 準大手ゼネコン、「戸田建設」が受注した民間病院の建設工事を巡り、大阪支店の当時の幹部らが地方議員へのあっせん手数料や地元対策費に充てるため、社内規則に違反して帳簿に載っていない合わせて5500万円の裏金を捻出したとして、懲戒処分を受けていたことが、NHKが入手した内部資料や関係者への取材で分かりました。
 戸田建設は使いみちを明らかにしない使途秘匿金として国税当局に申告したということで、取材に対し「社内に調査委員会を設置し事実関係などの調査をしたが、法令には抵触しないという見解だった」としています。
 NHKが入手した内部資料や会社関係者によりますと、「戸田建設」大阪支店の当時の幹部らは、おととし、60億円余りで受注した近畿地方の民間病院の建設工事を巡って、下請け業者に工事代金を水増して支払うことをあらかじめ約束したうえで資金の提供を受け、帳簿に載っていない合わせて5500万円の裏金を捻出していたことが、内部調査で分かったということです。
 この5500万円は工事受注にあたっての、あっせん手数料や、地元対策費に充てるために作られたということで、会社の内部調査に対し複数の幹部が、このうち2500万円を当時地方議員だった男性にあっせん手数料として渡したと証言したということです。
内部調査では、この男性に直接確認することはしていないということですが、NHKの取材に対し、男性は「そんな事実は全くない」などと、現金の受け取りを強く否定しています。
 戸田建設では、平成14年に役員らが逮捕された贈収賄事件をきっかけに、あっせん手数料などを支払う場合には事前に審査を受けることが社内規則で定められていますが、大阪支店の当時の幹部らは、こうした審査を受けていなかったということです。
戸田建設では、社内規則に違反したとして当時の幹部4人を懲戒処分にするとともに、5500万円の資金について使いみちを明らかにしない使途秘匿金として国税当局に申告したということです。
 戸田建設は、「社内に調査委員会を設置し事実関係などの調査をしたが、贈賄罪などの法令には抵触しないという見解だった。税務についても適正に処理しコンプライアンス体制の強化など再発防止策も講じている」としています。
(NHKニュース)
 地方議員だった男性が、現金の受け取り否定はおもしろい。
 本来ならば裏金を受け取った者が税金を納めるが、使徒秘匿金課税で戸田建設が負担しているから、闇のままなんだろう。

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