【北京=五十嵐文】中国政府は26日午前、「中国の軍事戦略」と題する国防白書を発表した。
白書は日本について、「戦後体制の脱却を積極的に追求し、軍事安全政策を大幅に調整しており、国家発展の方向性をめぐり地域諸国の高い関心を呼んでいる」との表現で、安倍政権の安全保障政策に警戒感を示した。
中国が岩礁埋め立てや施設建設を進める南シナ海をめぐっては、「域外の国家が南シナ海の問題に力の限り介入し、中国に対し高い頻度で海上、空中での接近偵察を続けている」と指摘。名指しは避けながら事実上、米国を批判した。
さらに、南シナ海で中国と領有権問題を抱えるフィリピンやベトナムを念頭に、「中国の領土主権や海洋権益の問題で挑発的な行動を取り、違法に占拠した中国の島々で軍事的なプレゼンスを強化している」と非難した。
また、「予見できる未来において世界大戦は起こらないが、世界は依然として現実的・潜在的な局地戦争の脅威に直面している」との認識を示した。その上で、「戦争準備態勢」を維持し、特に「海上の軍事闘争とその準備を最優先し、領土主権を断固守り抜く」と強調。沖縄県・尖閣諸島をめぐり日本と対立する東シナ海や、フィリピンなどとの領有権問題を抱える南シナ海などを念頭に、海軍力を強化する戦略を明確に打ち出した。
国防白書の発表は2年ぶりで、習近平シージンピン政権では2度目。中国は1998年以来、約2年ごとに国防白書を発表しており、今回が9回目。2013年4月に発表した前回の白書から、特定のテーマを重点的に取り上げる形式に変更しており、今年は「軍事戦略」をテーマに据えた。
(読売新聞)
南シナ海の島々を中国の領土と主張する根拠は何でしょうか。
自国の勝手な言い分を、軍事力を背景に推し進める政策は、アジアの脅威だろう。
こんな狂った国との関係改善なんて不可能だろう。
日本は、安保法案を整備して、米国・豪州などと協力するしかないのだろう。
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