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2015年10月1日木曜日

フォルクスワーゲン VW不正、歴代経営陣が関与か 鈍い対応、EUに批判

 独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制をめぐる不正問題で、歴代経営陣が関与していた疑いが強まっている。VWは30日に監査役会を開き、どう原因究明するかなどについて協議を始めた。欧州連合(EU)も以前から問題をつかんでいたとされ、対応を批判する声が出ている。

 VWは、ディーゼル車に不正ソフトを積み、規制を逃れていた。不正が疑われる販売車両は世界で最大約1100万台にのぼる。焦点の一つは、いつ不正ソフトの搭載を決めたかだ。

 独DPA通信は関係者の話として、VWの開発部門が2005~06年に導入を決めたと伝えた。苦戦していた米国で、コストを抑えながら厳しい環境規制に対応できる方法として検討されたという。米国では、不正ソフトが08年以降に販売したディーゼル車に搭載されていた。

 今年9月に不正問題で引責辞任したマルティン・ウィンターコルン氏が会長に就いたのは07年1月。導入を決めたとされる時期は、前任のベルント・ピシェツリーダー氏が経営トップだった。独検察当局はウィンターコルン氏への捜査を始めたが、独メディアは前の経営陣も不正を知っていた可能性があると報じている。不正に関わった疑いがある幹部ら十数人が停職処分になったとの報道もある。また、検察当局はVWグループで高級車を展開するアウディも捜査する検討を始めたという。
(朝日新聞デジタル)

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