真面目な木佐貫らしい真剣勝負に徹したラストだった。5回からマウンドへ。デスパイネ、井口をフォークで2者連続で空振り三振。クルーズはボテボテの二ゴロで3者凡退だ。引退する選手とは思えない力の入った11球。「久々の1軍で緊張しました。周りを見る余裕もなく夢中でした」と振り返った。
スタンドには「木佐貫さん、ありがとう」のボードを掲げるファンが目立ち、投球後にベンチ入り全選手からハイタッチを求められた。巨人の同期入団で同級生だった矢野が「(1年目から)ずっとぶれない。いつも真剣」と話すように、真面目、誠実の言葉がよく似合う。本人は「頑固で手が抜けないだけ」と笑うが、その姿は誰からも愛された。
引退の理由として「(2軍で)一回りも若い選手が嫌そうでなく対戦している。自分の力が通じなくなってきた」と挙げた。球界屈指の鉄道ファンでもある右腕は、「これまで野球の一本道で走ってきたが、これからレールが何本かに分かれてくる。自分なりに考えて納得して、そのレールを走れれば」と締めくくった。(小谷 真弥)
(スポーツ報知)
中継ぎなら、まだプレーできるだろう。
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