李首相に随行する王毅外相は31日夜、記者団に「歴史問題は話したのか」と質問され、「いつも話していることだ」と述べ、中韓首脳では特にテーマにならず、「協力」が中心議題だったことを明らかにした。王氏は日中韓首脳会談についても「協力を発展させる」と語った。
中韓両国では昨年7月の習近平国家主席に続き、今年6月には張徳江・全国人民代表大会常務委員長(国会議長)が訪韓。首相として5年ぶりとなった今回の李克強氏と合わせ、共産党序列トップ3人が韓国を訪問する異例の重視姿勢を示した。朴大統領も9月、中国の抗日戦争勝利70年に合わせた軍事パレードなど記念式典に出席し、歴史問題で対日共闘を進めた。
しかし中国政府内では、国内経済の減速や南シナ海をめぐる米中関係の緊張という内外の情勢を踏まえ、日中韓首脳会談を対日関係見直しの「契機」とすべきだと主張する意見が強まっている。
日本通の王毅外相は国内で対日弱腰姿勢を見せれば批判が強まることもあり「中日韓協力を妨害する最重要問題だ」として歴史問題にこだわる。しかし、外交を統括する楊潔※(※=竹カンムリに褫のツクリ)国務委員は日中韓首脳会談での協力推進と成果獲得を訴える。「(民間交流だけでなく)政府間の交渉や協議を正常に戻す必要がある」(唐家セン中日友好協会会長)と促す意見も出ている。
(時事通信)
歴史問題より経済優先なのだろう。
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